【早生みかん】水分吸収“みかん裂けた”最小限に抑える
【令和の教科書 Yoshida Style】
これからの“みかん技術”
みかん剪定(切り上げ)
みかん摘果
植物ホルモン
~ 2023年09月19日
(R5.8.7 早生みかん 裂けた)
みかん管理
早生みかんです。
高温・乾燥が続いた後で
雨が降ると水分吸収が
盛んになることがあります。
肥大速度よりも
早く水を吸い込むため
みかんが裂けるのです!
みかんの裂け方には
縦裂けと横裂けがあります。
腰高みかん(丸型)に多いのが縦裂けです。
扁平みかんでは
横や斜めに裂けることがあります。
みかんが裂けると
売り物にはなりませんし
腐敗果を作る要因になってしまうので
切り落としておきます。
(みかん縦裂け)
良く聞く話ですが
みかんが裂け始めると
連続して増えてしまうことがあります。
高温・乾燥の
ストレスがかかっているほど
裂果多発の心配があります。
水を吸い込みやすい原因として
窒素過多や剪定不足があげられます。
窒素過多になってしまった場合
樹体内に
アンモニア態窒素が
増える心配があります。
植物からすると毒物なので
中和するために
水を吸い込みやすくなります。
剪定不足があると
水の出口が確保できない場合があるので
なるべく切り上げ剪定を行います。
それでも完全には
裂果は無くなりませんが
裂果の軽減が可能です。
水があっても無駄に
吸収させないように管理できれば
糖度維持にも繋げられます。
この方法で糖度は何%あがりますか?
0.5%前後高くなることが確認できています。
(平均糖度より)
上手くいくと0.7%くらい
高くなったこともありました。
(平均糖度より)