“切り上げ剪定”「ホルモン強化」「収量と品質」「アクセルとブレーキ」
これからの“みかん技術”
みかん剪定(切り上げ)
植物ホルモン
~ 2021年04月06日

(R3.3.28 早生みかん)
早生みかん
切り上げ剪定です。
ホルモン強化で
耐候性強化に期待できます!
夏場の高温・乾燥に
耐えられる樹にします。
全てのホルモンを揃えます。
Yの字の法則で
弱った枝を切って10年。
ホルモンバランスが落ち着いてきました。
アクセルとブレーキを
適切にコントロールできたら
高品質みかんも可能です。
(R2.11.23 早生みかん剥皮調査)
収量と品質
★収量を確保するためには
窒素を加えます。
(年間20㎏程度)
〇肥大が促進されます。
〇アルベドが強くなります。
〇腰高になります。
〇食味は落ちますが
収量の確保はできます。
★高品質みかんのためには
窒素を控えます。
(年間8㎏程度)
〇小玉になります。
〇アルベドは少なくなり
消費者受けはいいと考えます。
〇扁平になります。
〇収量は減りますが
高品質みかんに期待できます。
ホルモン強化
適度なアクセルと
ブレーキでバランスをとります。
☆アクセルホルモン
〇ジベレリン(窒素で強化)
〇サイトカイニン
〇オーキシン
☆ブレーキホルモン
〇エチレン
〇アブシジン酸
〇ジャスモン酸
窒素を加えるほど
高品質みかんが
難しくなります。
窒素を控えた方が
ホルモンコントロールが容易で
高品質みかんに期待できます。
収量と品質の両立ではなく
園地ごと
収量の確保か
高品質確保なのか
どちらかに
的を絞るべきですね。