“切り上げ剪定”青島みかん落葉でも「有葉花」来た!
これからの“みかん技術”
みかん剪定(切り上げ)
植物ホルモン
有葉花(果)と直花(果)
~ 2021年04月21日

(R3.4.9 青島みかん)
青島みかん
切り上げ剪定4年目です。
弱った枝や
下垂枝を切り上げて
樹勢維持・強化
ホルモン強化が目的です。
落葉が見られましたが
何とか“有葉花”来ました!
落葉があると
有葉花は少ない傾向があります。
それから
窒素量が多過ぎると
C/Nバランスを崩してしまい
有葉花は出てくれません。

根っこが弱いと
ホルモンの
サイトカイニンが減少します。
サイトカイニンは
葉の老化を抑制する働きがあります。
旧葉を確保するためにも
根っこの強化
サイトカイニン増量ですね。
また、
多過ぎる窒素は
栄養生長に傾くので
品質の高い
花や果実は難しくなります。
窒素過多は
〇ジベレリン活性化させます。
〇樹を大きくします。
〇花を小さくします。
〇果形を乱し
腰高みかんになります。
〇開花を早め
品質低下が心配されます。
常に樹の動きを観察し
窒素量が多いのか
少ないのかを見極めましょう。

切り上げ剪定は
立枝を上手く利用します。
立枝の先端には
有葉花が着く
可能性が高いです。
切り上げ剪定は
樹勢を強化し
有葉花の増加に期待できます。