【切り上げ剪定】スムーズな“ホルモン結合”切り口癒合早まる
【令和の教科書 Yoshida Style】
これからの“みかん技術”
みかん剪定(切り上げ)
植物ホルモン
~ 2024年03月27日
(R6.3.4 切り口癒合)
みかん管理
青島みかんです。
切り上げ剪定継続園です。
切り上げ剪定では
地上部と地下部の
ホルモン活性に期待できます。
スムーズな
ホルモン結合で
切り口の癒合が早まります!
上部からのオーキシンと
下部からのサイトカイニンが
結合しやすい切り方が
切り上げ剪定です。
元気な立枝で
切り返し剪定をします。
元気な立枝まで
切り戻すとも言います。
(切り口癒合)
立枝は頂芽優勢によりホルモンが活発です。(集まりやすい)
オーキシンが作られ
主に樹皮部を通って下に移動します。
(樹皮部:維管束、道管、師管その周辺)
根っ子の先端では
サイトカイニンが作られ
道管や師管を通って上に移動します。
立枝が健全であることは
地下部の根っ子も
健全であることの証明でもあります。
また
癒合レベルを
チェックすることで
樹の健康状態を
知ることができます。
オーキシン:サイトカイニン
1:10の時
癒合が最も進みます。
(植物ホルモン参照)
2種のホルモンが
結合しやすい切り方は
切り口の面積を
大きく切る切り方です。
癒合促剤を
塗布することで
更に癒合が加速します。
面積小さい切り方は
楽ですが癒合が遅れます。
面積が大きい切り方は
大変ですが癒合が早まります。
植物ホルモンが
地上部と地下部で充実するため
樹の寿命を延ばすことが可能です。