“みかん病害”葉っぱに点々が出てしまった!かいよう病?対策はあるか?
これからの“みかん技術”
~ 2019年07月27日
雨が長く続きます。
管理、観察もおろそかになってきます。
まだ若木だから大丈夫。
でも油断はできません。
雨で病気が発生しやすくなります。
みかん病害
葉っぱに茶色の
点々が出てしまいました!

2次感染を避けるため
病気の出ている
葉っぱは除去します。
そのままでは
隣の葉や夏芽果実に
感染が拡大する心配がありますから。
管理、観察もおろそかになってきます。
まだ若木だから大丈夫。
でも油断はできません。
雨で病気が発生しやすくなります。
みかん病害
葉っぱに茶色の
点々が出てしまいました!
かいよう病です。
2次感染を避けるため
病気の出ている
葉っぱは除去します。
そのままでは
隣の葉や夏芽果実に
感染が拡大する心配がありますから。
若木(10年生以下)は生育が旺盛です。
植物ホルモンの
ジベレリンが主に活性しています。
若木ほどかいよう病が
出やすい傾向がありますが
みかんを成らせるようになると
自然にかいよう病が治まってきます。
ジベレリン以外のホルモンも
多く作られるようになるからです。
病害対策に必須のホルモン
エチレンが増えてくるからです。
病害に負けないみかん栽培
雨が続く場合
クスリなどでは限界があります。
カルシウム(ミネラル)で
病気に負けない樹づくりが可能です。
〇カルシウム補給(ミネラル)
細胞強化により
病原菌を寄せ付けません。
有機カルシウムを
早めに撒いておくとよいでしょう。
〇他のミネラル補給(微量要素とも言います)
有機カルシウムを
撒くと他のミネラルも含まれます。
早めに撒くことです。
その他注意事項
堆肥を連続して撒くと
病気が発生することがあります。
ミネラルの吸収を阻害するからです。
堆肥を撒く場合は
少量づつ撒くことです。
みかんを
かわいがるあまり
大量に堆肥を撒いてしまう場合がありますが
病気が発生する危険が高まります。
特に雨が多い年には注意が必要です。
☆温暖化と病害の関係
昔はそれほど気にならなかった病気でも
現在では大問題になることがあります。
温暖化で
植物の病害抵抗性が下がるためです。
寒さに当たった方が
植物も人間も強くなれます。
植物がしっかり寒さに当たると
植物体内にある
α-リノレン酸が
ジャスモン酸に変化します。
植物ホルモンの
ジャスモン酸も病害抵抗力が強いです。
温暖化が進むほど
病気が増えやすいということです。
栽培方法も
徐々に見直した方が良さそうです。