切り上げ剪定“密植園活きる”混雑に思えて違う

光(みつ)

2025年04月19日 17:00


(切り上げ剪定 青島みかん)

みかん管理
青島みかんです。

青島は早生と違い
樹が大きくなりやすい


特徴があります。

植える時には欲が出て
樹間を狭く植えてしまうものです。

間伐すると間隔が空き過ぎる

そのままだと密植気味で

病害虫や果実品質が
悪くならないか心配になりますと。

そんな時は

切り上げ剪定です。


密植園で活きる剪定方法です!


樹形を気にしません

V字樹形になりますが問題ありません。

V字樹形では中が
混雑するように見えてしまうのですが。

そう人間が
思うだけで実際は


切り上げ剪定が
できていれば大丈夫です。

外側でも内側でも

上向きの枝は
ホルモン動きやすいため

病害虫にも強く果実品質もそれほど劣りませんよ。

無剪定ではダメです。

外側でも内側でも

下向きや
垂れ下がった枝は

ホルモンが弱まりやすく

病害虫が増えたり
果実品質は芳しくないことがあります。

剪定でムリに枝葉を
落とす必要はありません。


切り上げ剪定がしっかりできていれば

混雑のように
思えるだけで違います。

(切り上げ剪定)

薬剤のかかりが良くないと
病害虫が増えそうな気がしますが?

ホルモンがしっかり動き

カルシウムやホウ素が
補給できていれば大丈夫です。

細胞壁を強くして病害虫を
簡単に入り込ませないのです。


細胞壁(結合)が弱いと
中の匂いが漏れ出てしまうのです。

その匂いに虫が寄ってきます。

結合が弱いので
病気も入り込みやすいのです。

残念なことに
窒素が優先された栽培体系では


病害虫は
薬剤だけにしか
頼るしかなくなります。

病害虫を防ぐことは難しくなります。

雨は長期的に
降り続くことが良くあります。

薬剤だけに頼らずとも
樹の力をしっかり引き出して

病害虫に負けない
状態を作ることができたなら

薬剤の効果は高まるはずです。

薬剤だけで病害虫を
無くそうとすると難しくなります。

窒素が多くなってしまうと

ホルモンでは
ジベレリンが活性化します。

ジベレリン活性時は
病害虫に対しては弱くなります。


ジベレリン活性=細胞は縦肥大です

縦肥大=細胞が縦に緩む

縦に緩む=水を吸収しやすい(窒素をより吸収)

病害虫に強いホルモン

〇エチレン
〇ジャスモン酸
〇サリチル酸

病害虫に強くなる栄養

〇カルシウム
〇ホウ素
〇マンガン

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