【切り上げ剪定】ホルモン動かす“立枝は利用”枝を無暗に開かせない
【令和の教科書 Yoshida Style】
これからの“みかん技術”
みかん剪定(切り上げ)
植物ホルモン
~ 2024年03月25日
(早生みかん 切り上げ剪定)
みかん管理
早生みかん
切り上げ剪定です。
ホルモンを活性化させる考え方です。
立枝は使います!
立枝に実を成らせて
徐々に倒していきます。
ホルモンの動きが弱まった
有葉花が増えなくなった時点で
徐々に切り戻していきます。
枝は横に開いた方が
みかんが良くなるんでしょう?
枝が開くまでは
刺激によりホルモンが動いて
良質な芽が出たり
有葉花が着きやすかったりします。
開いてしまってからは
ホルモンは弱まる一方ですので
様子を見ながら
幹に近づけていきます。
(切り戻していきます)
切り上げ剪定
ホルモン強化スタイルでは
無暗に枝を開いたままにしないのです。
なぜですか?
病害虫が集まりやすいからです。
えっ?
虫除けホルモン
エチレンが弱まるからです。
病害耐性ホルモン
ジャスモン酸が弱まるからです。
なるほど~…
我が家のみかんの樹では
立枝にカイガラムシが沢山着いたので
立枝は悪い枝と
思ってしまってましたが
違うのですか?
全ての立枝が
健全でもありませんからね。
本来、立枝などの枝の先端や
根っこの先端はホルモンの動き活発です。
よって健康であるはずです。
そうじゃない場合は?
管理面の見直しが必要です。
薬剤のタイミングですか?
違いますね。
薬剤の効果は考えている以上に低いと考えます。
私の考えでは
人の施す
不自然な管理を
見直すようにしています。
まさか肥料も
不自然な管理?
窒素過多を
考えてみましょう。
(切り上げ剪定)
植物の持つ
本来の力が
弱まっています。
枝を無暗に開くからです。
根っ子を無暗に広げるからです。
なるべく上に向ける
真っ直ぐにするよう努めると
病害虫は減少するものです。
植物ホルモンが活きるからです。
減らしてから
薬剤を撒いた方が効果的です。
無農薬の栽培があるくらいです。
無農薬栽培でも
みかんが黒点病で真っ黒に
なることは意外に少ないのですよ。
ただし、無農薬と無肥料(減肥)はセットですよ。
当然ホルモンの力が必要ですので
剪定は切り上げ剪定になります。
虫を遠ざけたいなら
枝を開き過ぎてはいけません。
病気を減らしたいなら
枝を開き過ぎてはいけません。
ズバリ
クワガタなど
昆虫が集まりやすい樹は
良く開いた樹です。
Yの字の角度が広い樹です。
日光が良く当たる場所は
尚、クワガタなど昆虫が集まります。
カメムシも見つけました。
なるほど
引き続き山修行ですね!