【ホルモン活性】遅れ気味“みかん発芽”3種ホルモン
【令和の教科書 Yoshida Style】
これからの“みかん技術”
みかん剪定(切り上げ)
植物ホルモン
~ 2022年04月14日

(R4.3.18 樹上部 立枝の発芽)
みかん管理
切り上げ剪定
早生みかんです。
気温の上昇とともに
植物や生き物が動き出します。
植物ホルモンの動きが
確認できるようになりました。
みかん発芽開始です!
年明け以降の
冷え込みの影響で
ここのみかん園では
発芽は例年より
1週間近く遅れています。

(樹上部でのホルモン活性)
発芽に関与する
3種のホルモンには
〇ジベレリンと〇サイトカイニンと〇オーキシンがあります。
アクセルホルモンの
3種ということになります。
中でもオーキシンの濃度が重要で
オーキシンレベルが
濃い状態から薄い状態への動きが必要です。
オーキシンは
重力に従って
上部(樹上部・枝の先端)から
下部の方へ下がっていきます。
発芽が早い場所は
立枝の先端部になります。
斜め上向きの枝なら
まだ、ホルモンは動きやすいので
発芽が遅れることは
少ないかしれませんが
真横の枝では
ホルモンの動きが遅くなるので
発芽は遅れます。

(みかん発芽 斜め上向き)
3つの自然の力
引力と重力と遠心力があります。
引力と重力の力を
得られやすいのは立枝です。
発芽を早める
発芽を揃えるための
重要な切り上げ剪定です。
立枝を活かす
植物ホルモンを活かす
切り上げ剪定です。
発芽が揃う=薬剤効果が得られやすくなります。
発芽が揃わない=病害虫の被害を受けやすくなります。
発芽や開花が揃わない=薬剤散布が上手くいかない。
薬剤が効かない場合
天候が悪かった、タイミングが遅れた
薬剤の散布の
量が足らなかった
薬剤の濃度が
薄かったかもしれないと
反省されることが多いかもしれませんが
剪定の切り方や切り量の方を
一度見直してみるべきだと考えます。